現代の若者の姿に切り込んだ2冊が話題となっている。それぞれ異なるテーマを扱いながらも、現代日本人の抱える同種の問題に、別の側面からスポットを当てたものだ(写真:Graphs/PIXTA) 『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』と『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』。現代の若者の姿に切り込んだ2冊が話題となっている。 【漫画】日本の親が言う「人に迷惑をかけないで」の大弊害 『映画を早送り……』は、「なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか?」という違和感と疑問から始まった取材が突き当たった社会背景について切り込んでいる。一方の『先生、どうか……』は、「目立ちたくない」「決められない」「浮いたらどうしよう」といつも考える今の若者の心理を鋭く描いている。 今年ほぼ同時期に出版された2冊は、異なるテーマを扱いながらも、