『なぜあの人は中学英語で世界のトップを説得できるのか』(三木雄信著、祥伝社)というタイトルにある「あの人」とは、ソフトバンク社長・孫正義氏のこと。著者はかつてソフトバンク社長室長として孫社長の側近にいた人物で、海外出張にも同行し、英語でスピーチする姿も何度となく見てきたというのです。 孫社長の英語が聞き取りやすかったのは、発音が日本人なまりのわかりやすいもの、つまり流暢ではなかったからです。(中略)さらに、英文をよく見てみると、きわめてシンプルなものばかり。複雑な関係代名詞や高度な仮定法はほとんど出てきませんし、そもそも、使っている英単語がやさしいものだけなのです。(「Preface」より) なのになぜ、世界のトップと交渉できるのでしょうか? 本書では、そんなストレートな疑問に答えているわけです。第2章「孫正義に学ぶビジネス英語を最速で身につける『10の技術』のなかから、いくつかのポイント