Web 2.0系テクノロジーがネットの世界でこれほど普及した大きな理由のひとつは、その敷居の低さだろう。ブログは、特にHTMLなどの知識がなくても書き始めることができる。また、情報の分類や構成にもそれほど気を遣う必要はない。ただ書いていけばよいのだ。 Enterprise 2.0においても、この「敷居の低さ」という特性を、十分に活用すべきだ。初期段階においては、あまり過剰なルールを設定すべきではない。まず何でもよいから多くの人に書いてもらう。日常の気づきを記録する習慣を付けてもらうだけでも、組織として得られるものは大きいだろう。一見、仕事に直接関係ないような情報でも、たとえば、製品開発などにおけるヒントとなることは十分考えられる。 ここで、よく聞かれるのが、ブログやSNSを社内で展開すると、社員が業務に関係ない雑談に時間を費やすことになり、生産性が低下するのではという意見だ。これは、Ent