2011年6月27日のブックマーク (4件)

  • 鎧光赫赫 : 淡々 (マンガソムリエ廃業編)

    この作家さんはすげえ。 この短篇集を読んで、あの悪寒はラッキーパンチではなかったのだと改めて思い知った。 まあ、ある意味でラッキーパンチだったらよかったのに・・・と思わなくもないのですが。 とにかく「描きたいもの」がはっきりしている人間は、創作家としてものすごく強いなという感じ。 近年、ここまではっきりと「描きたいもの」がある人も珍しいんじゃなかろうか。 じゃあ、この人の「描きたいもの」ってなんだっていうと。 それは要するに負け犬が負け犬として容赦なく駆逐される瞬間で。 どの短編にも、基的にぼっこぼこに負ける弱者の凄惨な姿が描かれる。 すげえなぁと思うのは、それさえ描ければいいんだって言わんばかりの、「物語」への執着のなさで。 とにかくぼっこぼこにやられた後は、やけっぱちのように「さあこれからだ!ワンスアゲイン!」みたいな大ゴマで無理やり終わる話ばかりが収められている。 さすがに見せ方は

    鎧光赫赫 : 淡々 (マンガソムリエ廃業編)
    mokkei1978
    mokkei1978 2011/06/27
    "どの短編にも、基本的にぼっこぼこに負ける弱者の凄惨な姿が描かれる。"
  • 『BIUTIFUL ビューティフル』を見たゼ! - 空中キャンプ

    mokkei1978
    mokkei1978 2011/06/27
    "今回もその重いストーリー展開に磨きがかかり、よくぞここまで悲惨なエピソードを考えつくものだと感心"
  • 「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング | 族長の初夏

    達成感あるなあ。これだけの長さの小説を、終始まったく飽きずに突っ走った読書経験というのも久しぶりでした。 全体の骨格は指輪物語、主成分はモダンホラー、文庫の1巻ではパンデミックSF、2~3巻はロードノベル、4巻は開拓時代っぽい町おこし、5巻は行きて帰りし物語、といったふうに、「崩壊後の世界における善と悪の対決」という大枠のもと、さまざまなスタイルが盛りこまれた小説です。ジャンルはちがうけど、やり方としてはハイペリオンみたいな。 善悪の戦いを軸にした作品だからか、主要人物の多くは善人あるいは悪人としての素性がわりあいはっきりしています。そういったキャラクターたち、マザー・アバゲイルやスチュー、フラニー、またランドル・フラッグなども、それぞれ非常に魅力的ではあるのですが、キングのねちねちした描写の真価が発揮されるのはやはり、ハロルドやナディーンのように過酷な葛藤の果てに悪や狂気の深淵に堕ちてし

    「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング | 族長の初夏
    mokkei1978
    mokkei1978 2011/06/27
    "全体の骨格は指輪物語、主成分はモダンホラー"、"やり方としてはハイペリオン"
  • ものすごい映画を観た。『堀川中立売』 - 1953ColdSummer

    堀川中立売 2010/日 監督:柴田剛  岡山市はシネマ・クレールで初日舞台挨拶あり、ということで、唐草模様の風呂敷で旅支度をし、33℃という灼熱地獄の中、いそいそと『堀川中立売』を観に行ってきた。「ほりかわなかたちうり」と読みます。京都に実際にある地名。おほっ。 『おそいひと』(自分の感想はこちら)の柴田監督最新作。  とは言い条、重度の脳性麻痺の障害者が殺人を繰り返す、といったショッキングなコンセプトがまず有った『おそいひと』とは対極的に、お話はサラッとしたものである。公式サイトから引用してみよう。 大妖怪・加藤 the catwalk ドーマンセーマンは、長年地球侵略を画策していた。 それを察知し、密かに地球に降り立ったギャラクシー・フォースのリーダーは、京都と呼ばれる地で安倍さんと名乗り、陰陽師として人々に畏れられる存在となった。 安倍さんは加藤の「ドロップアウトを許さない 人類

    mokkei1978
    mokkei1978 2011/06/27
    "物語は捻れに捻れて逆流する。映像のグルーヴに圧倒される。"