とりあえず、今期の朝ドラ「カーネーション」における脚本の凄さは異常です。 映画とか、小説とか、そういう「物語」が好きな人なら見ておかないと、人生における損失かもしれないというレベル。 ・・・と、こんなことをつぶやいて終わるつもりだったのだけども、気がむいたので、もう少し書く。 作劇に関して言うと、登場人物は、みんなどこか性格の悪い部分があって、でもそれと同じくらいか、それ以上に愛すべき部分があって、その絶妙な感じがまず凄い。 絵に書いた善人ってのは、わりと造形しやすいと思うのだけども、絵には描けない「絶妙に性格が悪いところもある」善人ってのは難しい。 まあ、そういう風にリアルなキャラクターばかりだから、物語は劇的には進展しない。 現実ってそういうもんだよな。 劇的に活躍するヒーローもヒロインも不在なのだ。 登場人物は全員、笑ってしまうくらい無力で。 何か問題が起こったら、なんとかしようとも