■スター・トレック BEYOND (監督:ジャスティン・リン 2016年アメリカ映画) 『宇宙大作戦』のリブート作品群「ケルヴィン・タイムライン」シリーズの第3作『スター・トレック BEYOND』が公開されたので早速観てきました。……とはいえ、最初はそれほど期待してなかったんだよねえ。2009年に公開されたJ・J・エイブラムス監督版『スター・トレック』は最新リ・イマジネーション作のお披露目ということでそれなりに力が入っていて結構盛り上がったんだけど、2作目の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)がいまひとつ納得できない仕上がりでさあ。あれはベネディクト・カンバーバッチでなんとかもっていた作品だったような気がするんだよな。 で、監督をJ・J・エイブラムスからジャスティン・リンに替えての第3作なんだけど、実はオレ、ジャスティン・リンって全然思い入れないしそもそも彼の監督作『ワイ
ここ数年、なかなか寝付けなかったのが、一瞬で眠れた。 もちろん、あれこれ試してきた。昼間は日光を浴びるとか、寝る前はブルーライト避けるとか。しかし、横になって目を閉じても、雑事や悩みが頭をめぐり、なかなか眠りに入れない。体が眠りたいのに、頭がそうさせてくれぬ。悶々してるうちに朝が来たことも幾度かある。 それが、一発で眠れた。 だがこの眠り、まったく理解を超えてた……ありのまま、起こったことを話そう。「私は、水樹奈々の朗読を聞き始めたと思ったら、いつのまにか朝になってた」。何を言っているのか、分からないと思うが、自分も、何されたのか分からない。快眠CDだとかチャチなものじゃなく、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。 それが『おやすみ、ロジャー 朗読CD』である。もとは「魔法のぐっすり絵本」と呼ばれており、小さな子どもの寝かしつけのために研究された絵本だ。喚起されるイメージや、音節のリズムを考
■ザ・カルテル(上)(下) / ドン・ウィンズロウ 麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。30年にわたる血と暴力の果てにもぎとった静寂も束の間、身を潜めるDEA捜査官アート・ケラーの首には法外な賞金が賭けられた。玉座に返り咲いた麻薬王は、血なまぐさい抗争を続けるカルテルをまとめあげるべく動きはじめる。一方、アメリカもバレーラを徹底撲滅すべく精鋭部隊を送り込み、壮絶な闘いの幕が上がる―数奇な運命に導かれた2人の宿命の対決、再び。『犬の力』、待望の続篇。 メキシコ麻薬戦争を描き出したドン・ウィンズロウの長編小説『犬の力』(レヴュー)は超弩級の作品だった。自分のそれほど多くない読書体験の中でも、この『犬の力』は相当上位に入る小説作品なのではないかとすら思う。物語はメキシコ麻薬カルテルのドン、バレーラ兄弟と麻薬組織撲滅に乗り出したアメリカ麻薬捜査官アート・ケラーとの30年に渡る血で血を洗う抗争を描くも
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