Day1のレビューとDay2のレビューからの続きです。(これでおしまい。) さらにもう一度注意 私は社会科学分野を専門とする研究者で、情報科学研究者でもなければ職業的プログラマでもありませんので、そうした方々と混同しないでください。なるべく正確であるように努めてはいますが、確実に存在する技術的瑕疵を、私と別のしかも専門家の方々に帰されるのは心が痛みます。本書のレビューは、文系の学部1,2年次生向けのプログラミング教育という観点から、本書の前半214頁までを対象としてレビューしているものです。 「宣言型のコードはイベント駆動」? さて、命令型のコードがフロー駆動であるのと対比されて、宣言型のコードはイベント駆動なのだそうです(p. 134)。フロー駆動でないからイベント駆動だという主張は理解困難な飛躍を含んでいます。そもそも、本書でここまで出てきたようなコードのどこがイベント駆動なのでしょう