2009年03月15日13:55 カテゴリ ニッポン金融マンたちの「坂の上の雲」 ー 矢澤豊 2008年9月末のある日(多分20/21日の週末)、米大手投資銀行モーガン・スタンレーのCEO、ジョン・マックを乗せた専用ジェット機が日本に降り立った。 大手投資銀行4位のリーマンが破産し、3位のメリル・リンチがバンク・オブ・アメリカに買収された後、市場は次なる餌食を求め、まだかろうじて生き残っていた最大手のゴールドマンと、二番手のモーガン・スタンレーの株価に猛烈な売りプレッシャーをかけていた。マックCEOは市場における信用を回復し、株価を支えるべく、日本の金融機関トップと緊急出資交渉のため来日したのであった。 マック氏来日にいたるまでの経過をふりかえってみよう。 まず月初、9月7日の日曜日にファニー、フレディーの2連邦公社が連邦政府の保護下におかれることが、ヘンリー・”ハンク”・ポールソン