『キューティークイーン』……略して……『キュイーン』……。キュイーンもキノコもやだ〜!ギプスやだやだやだ〜……そんな台詞を思い出す人が都会には増えているという。 さて置き…無軌道迷走を恐れぬ果敢な先行インディーズシングルリリースから打って変わってイメージも音楽面もよくまとまった良心的アルバムなのだ、これが。むしろシングル曲の幾つかは完全に蛇足です。 T&Cカヴァーに象徴されるように、総じて纏う洗練されたアーバン・ソウル・ファンク・グルーヴと質感は昨今のハロー全体でも貴重な物だし、その上で弾ける等身大のポップネスを貫くという、まさに「こういうのが聴きたいんだよ!」ってなもんです。 そのオシャレさが、どちらかと言えば泥臭かったり縦ノリのテクノビートが目立つBerryz工房との音楽的差別化も果たしており―例えばBerryz楽曲の一面を担う打ち込みアレンジの名手平田祥一郎先生がこちらに絡まない