2007年9月17日、ペルー南部の山岳地帯プノ(Puno)付近で、隕石と見られる物体が落下した地点にできたクレーター。(c)AFP/ANDINA 【9月19日 AFP】(一部訂正)ボリビア国境に近いペルー南部の山岳地帯プノ(Puno)付近に隕石とみられる物体が落下し、これまでに住民約200人が体調不良を訴えている問題で、当局と科学者らは18日、放射線は一切検出されていないことを明らかにした。 ペルー核エネルギー研究所(Peruvian Nuclear Energy Institute)の研究者はAFPに対し、「高精度の測定機器でも放射線は検出されなかった」とし、体調不良は「衝突時の高熱により隕石から溶け出した硫黄、ヒ素など」が原因ではないかとの見方を示した。隕石落下時に地中の成分が溶けてガスが発生するのはよく見られる現象だという。また、落下した物体が人工衛星である可能性については否定した。