青年漫画誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)で、2000年代から2010年代にかけて活躍したギャグ漫画家・小田原ドラゴン氏。冴えない&モテない男を題材にした悲哀漂うギャグを持ち味に、2005年から2011年まで同誌で連載していた『チェリーナイツ』はBSフジでテレビドラマ化もされた。 小田原氏は現在、活躍の場をWeb漫画『ヤンマガWeb』(講談社)に移し、最新作『今夜は車内でおやすみなさい。』で車中泊をテーマとしたセミドキュメンタリー漫画を執筆している。その主人公は、不意に「独身のまま50歳を超え、引き返すことのできない道を歩んでしまったのではないか…」と背筋を凍らせ、突然日本一周を決意するシャーク小笠原だ。それは果たして、やぶれかぶれな気持ちだったのだろうか。真意を伺うべく、現在も日本一周真っ只中のシャーク小笠原、もとい小田原ドラゴン氏に話を伺った。