毎日寝る前は選択に迫られている。「あなたは本を読みますか?それともマンガにしますか?」最初の頃は本の優勢が続いていたが、いつからかマンガの連勝が止まらない。本棚の前に立つ前からマンガの勝利は確定的。明日のマンガを楽しみに寝ていると言ってもいいくらいだ。5月も後半に入り、読んでいた『キングダム』も一息つき久しぶりの選択が訪れた。珍しく手が止まると『3月のライオン』が目に入った。そういえば、プロになってから読んでなかったなと思い、我ながらいい手の感触があった。奨励会時代に何度も読み返してはいたが、プロになって読むと今までとは違った感覚になった。言葉で表現するのは難しい。ただ、うん。そうだよなと思うことは増えた。 6月は楽しみな月であった。本戦に出場できた棋王戦が始まること。奨励会時代に手伝いをしていた関西将棋フェスティバルin MBSに出演できること。この2つは改めてプロになったと実感できるい