ハードウエアなどを含むシステム全体を記述するための図式言語「SysML」。2006年のOMG(Object Management Group)での策定から約8年が経過し、ようやく日本でも開発現場で利用する動きが出てきた。 SysMLはUML(Unified Modeling Language)をベースにして策定された。システム全体を記述しやすいよう、UMLから「オブジェクト図」や「コンポジット構造図」などソフトの構造に関連する6種類の図式を省くなどし、代わりにシステムの要求を記述するための「要求図(リクワイアメント図)」、数式などを記述するための「パラメトリック図」の2種類を追加した。 SysMLなどのモデルを用いた開発アプローチ「モデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE:Model Based Systems Engineering)」の動向に詳しいシステムビューロ代表の内田功