�摩擦は最も身近な物理現象の一つです。私たちが歩くことができるのも、靴の底と道の間に摩擦があるからです。また摩擦は様々な舞台で現れる多様な現象です。地震も摩擦現象の一つです。現代では原子スケールの摩擦も活発に研究されています。 上の図にあるように床の上においた積み木に外力を加えて動かそうとすると、外力による運動を妨げようとする力が働きます。これが摩擦力です。外力が最大静摩擦力より小さければ積み木は動きません。最大静摩擦力以上の外力を加えると積み木は動き出しますが、動いているときも動摩擦力が働きます。 この摩擦現象はピラミッドの古代から人類によって多くの研究がなされてきました。それらの研究によって得られた最も有名な法則が次のアモントンの法則です。 摩擦力は見かけの接触面積に依存しない。 摩擦力は荷重に比例する。 i は板の上においた積み木を動かそうとするとき働く摩擦力は、上の図にあるように、