(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。私は足軽として雇われ足軽小頭である古川久兵衛と共に密偵として小谷城へ向かった) 戦国時代の城下町 草木を刈った山肌は、服を脱ぎ捨てた裸の人のようで、どことなく心もとない。 でも、その上に立つ小谷城は違った。 切り立った山肌に作られた要塞。上から矢を射かけられたり、岩を落とされたりすれば、大怪我するし、運が悪ければ死ぬ。 それでも、5000人の兵とともに籠城している浅井長政にとって、気もそぞろな日々であったと、私にはわかっているんだ。 兵舎でさえ、どんよりした空気に満たされているからね。 密偵として浅井軍に入った私たちは、翌日、城下を歩いた。 「巫女よ、信長軍は勝てるのか」 「勝てるって? そうね・・・、勝てると思う。それを知りたいのか」 「俺の活躍する場を
![時間がいい加減なことを、私は耐えきれない【明智光秀と織田信長/再4】大河ドラマ『麒麟がくる』 - アメリッシュガーデン改](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/391d79f3f1122bcaa1e3d430eeed4840e7ef8993/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ff%2Ffunyada%2F20200112%2F20200112160216.jpg)