世界同時公開『宇宙戦争』レビュー 2005年7月 6日 コメント: トラックバック (0) Jason Silverman 2005年07月06日 大虐殺を芸術の一形態だとするなら、映画『宇宙戦争』[6月29日に世界同時公開]は指折りの傑作と言えるだろう。 スティーブン・スピルバーグ監督がSFの草分けとなったH・G・ウェルズの小説を映画化した『宇宙戦争』には、見事なまでの破壊シーンが満載だ。教会がまっぷたつになり、車が空中をくるくると舞う。人間は一瞬のうちに蒸発し、はいていたズボンだけがふわふわと不気味に地面に舞い落ちる。空からDC-10ジェット旅客機が何機も墜落する。見慣れた風景は一変し、血で真っ赤に染められる。 ニュージャージー州から始まった物語は東海岸を北上しながら展開し、都市、高速道路(写真)、農家、海上(写真)で破壊が繰り広げられる。スピルバーグ監督は途中、いくつかの挿話を挟んで