東北地方の復興支援や旅行需要の喚起を目的に、1万円でJR東日本エリアの新幹線や特急が1日乗り放題になる「JR東日本パス」が発売されている。実はこのパスには、寝台特急を絡ませることで移動距離が飛躍的に延びる“裏技”が存在する。廃止が相次ぐ夜行列車を、今のうちに格安で楽しんでおこうと、記者はパス2枚を購入し、東京-青森-岩手(久慈)-青森-東京を旅行。取材を兼ねて2泊3日の裏技プランを実践してきた。(鎌田剛) JR東日本パスの使用期間は6月11~20日と、7月9~18日。この間なら1日1万円の料金で、新幹線、特急を含めJR東の全線が利用でき、さらに2回分の指定席券も含まれる。ただし、グリーン車、寝台車は普通運賃のみ有効とみなされ、特急券などを別に購入する必要がある。 一方、寝台列車の場合は必然的に日付をまたいでしまうが、「改札を出ない限り、翌日も当社エリア内の目的地まで普通運賃は有効です」(J