内閣府の調査では、全体の6割の人が「面白い仕事をしたい」と言っている。*1 だが、仕事を楽しくできている人は、それほど多くない。 性格の悪い上司のせい? そうかもしれない。 経営陣が無能だから? おそらく正しい。 だが、その実、この発言のように「会社が面白い仕事を用意すべき」と思っている人ほど、面白い仕事に出会える蓋然性は低い。 なぜだろうか。 ***** 平均年収が800万円を超える、いわゆる「優秀層」から構成される、あるテクノロジー系の会社でのこと。 私も中途採用の面接に、面接官として参加していた。 ある一人の面接官が「志望動機」を聞く。 例によって「もっと面白い仕事がしたかった。」との話が求職者からあった。 すると、面接官の一人が、求職者にこう聞いた。 「なるほど、では「面白い仕事」の具体例を挙げていただけますか?」 この会社では、「面白い仕事」というキーワードが出てくると、必ずこの