2012年の中山金杯にて、断然の1番人気に推されたアドマイヤコスモスが、道中で故障を発生して、大差の16着でゴールインした。第1コーナーまでの入りは完璧だったが、そこから急激に走り方がぎこちなくなり始め、向こう正面では上村洋行騎手が肩ムチを入れるシーンも見られ、その後はズルズルと下がって行った。応援している橋田満厩舎の馬であり、また馬券を買っていたこともあって、初めは驚きと無念を隠せなかった。やはり厳寒期の競馬は恐ろしいと思った。それからしばらくすると、別の感情が湧き起こってきた。 もっと早く止められなかったのだろうか。外から観ていても分かるぐらいに不自然な動きをしていたのだから、もっと早い段階で判断することができなかったのかと。アドマイヤコスモスのこれまでのレース振りを観ても、鞍上の上村騎手と息がピッタリで、流れるように道中を走っていただけに、余計にそう思えた。上村騎手を責めているわけで