セキュリティ関連の企業や組織で構成する「日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)」は10月17日、記者会見を開いて「遠隔操作ウイルス」事件に対する見解を表明した。JNSA理事の西本逸郎氏は、「不審なソフトやアプリに手を出さない、ウイルス対策ソフトを最新にするなどのセキュリティの基本的な対策行動がまだまだ浸透していない」と指摘した。 手口に目新しい点は「無い」 会見ではJNSAに参加するウイルス対策ソフトベンダーやセキュリティサービス企業などの担当者が、今回の攻撃手法やサイバー犯罪の特徴、警察によるサイバー事件捜査、社会全体からみたセキュリティ対策などの点で意見を述べた。 まず、手口では2ちゃんねるの掲示板に「無料の便利ツール」と称した実行形式のファイルをダウンロードさせるリンクが書き込まれ、これをダウンロードしたユーザーのPCに不正プログラム(IEsys.exe)が送り込まれた。ユーザ