Smalltalk ではスタックフレームも「コンテキスト」と呼ばれるオブジェクトです。ちなみに、実行中のコンテキストに容易にアクセスできるようにわざわざ thisContext という擬変数まで用意されています。Smalltalk には予約語は全部でたった6つしかない(他は self、super、nil、true、false)うちのひとつを使うわけですから、これはある意味、破格の扱いです。 こうした背景もあってか、はたまた私の単純な思い込みでか、Smalltalk のデバッガは「コンテキスト(や、その連なりによって表現されるコールスタック)をブラウズするためのツール」という性格が強いように感じられます。クラス用ブラウザがクラスブラウザ、インスタンス用がインスペクタなら、デバッガはコンテキスト向けに特別に用意された“第三のブラウザ”といったところでしょうか。 ▼デバッガの起動 デバッガを起動
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