中高年に忍び寄る目の病 講演する東京女子医大眼科学教室の飯田知弘主任教授=2014年8月【時事通信社】 近頃、新聞やスマホの文字が見えにくくなった。眼鏡を額までずらして顔を近づける。ああ、老眼が進んでいるのかなぁ-。 そんな日常の不安を抱える中高年は少なくないだろう。でも、それって本当に「老眼」のせいなのだろうか。物がゆがんだり、ぼやけたりして見えたら、「加齢黄斑変性」という目の病気を疑った方がいいかもしれない。 目の病気には色の付く病名が多い。白内障や緑内障は認知度が高く、その症状も割りと知られている。「加齢黄斑変性」という病名はあまり聞きなれないが、近年、50代以上に増え続けているという。中高年に忍び寄る“黄色信号”のサインを見逃さないためにはどうすればいいのか。バイエル薬品が開いた「加齢黄斑変性」をテーマにしたセミナーに参加し、東京女子医大学眼科学教室の飯田知弘主任教授に解説を聞いた