時事ドットコム：乳酸菌でピロリ菌抑制

乳酸菌でピロリ菌抑制 1/5 胃がん予防につながる可能性も ヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）の拡大写真（マックス・プランク協会提供）【ＤＰＡ＝時事】 日本人のがんによる死因で、第２位にランクされる胃がん。塩分の強い食事や日常的なストレスが胃がん多発の背景とされる一方、ヘリコバクター・ピロリ（以下、ピロリ菌）の感染が発症のきっかけになることも明らかになり、ピロリ菌対策への関心も高まっている。ピロリ菌に感染した人がすべて胃がんになるわけではないが、菌の病原性を減らせれば、発症リスクを著しく低下させることができるようになる。 ピロリ菌は抗生物質の投与によって除去が可能で、２０００年には胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者に対する除菌治療に健康保険の適用が認められ、１３年からは慢性胃炎の患者でも保険が適用できるようになった。ただし、抗生物質は使用しているうちに耐性菌が増加するという問題がある。そのため近年

[agrisearch]

日本プロバイオティクス学会理事長、東海大医学部の古賀泰裕教授