裸の大将こと山下清画伯がつけた放浪の記録をまとめた一冊。文章の切れ目が非常に少なく、ので、ので、で延々つながっていく文章のリズムが読んでいるうちになんか癖になってくる。 この放浪日記にあるのは、山下清という一人の人間のリアルな生活そのものだ。人間生活してればいい人にも会えば悪い人にも会う。そして、自分自身だっていい人間であるときもあれば悪い人間であるときだってあるはずだ。 そもそも清が放浪生活を始めたきっかけというのがそれまでいた施設の生活にあきてしまったことと、戦争の兵役逃れなのだ。兵隊の位にたとえることは好きでもやっぱり戦争には行きたくないのである。こわいから。このへん実に正直。そして、清はまず住み込みの仕事を探しながら、親切な人から握り飯をだまし取ったりする生活を始める。これは実際日記にだまして貰った、って書いてあって、年を若く言ってみたり、親は死んだなどと同情を引くようなことを言っ
真夜中のスーパーを徘徊していたら、白くあるべきところがオレンジ色になった白菜が並べられていて、おいおい、真夜中とはいえ変色した野菜売っちゃだめなんじゃないのかいーと思って近寄ってみたら、札には「オレンジ白菜」と書かれている。オレンジだか白だかはっきりしないけれど、珍しいなあ、と思ってしげしげそのいろづきっぷりを見たのち家には白い白菜がまだあったのを思い出してかごには取らずに、その隣を見るとレモンのとなりにオレンジ色のレモンが並べられていた。へぇ、最近オレンジ色がはやってんのかあと思って手にとって見たら、それはマナーの悪い客が買うのをやめておいていったタダのミカンなのであった。
夜帰り道にやたらネコを見かけるので、「ネコを3回さわれたら、人間の男性に1回モテる」という自分内ルールを考えて、ネコに媚を売りながら帰った。まあ、小学生が黒いタイルを踏んだら地獄行き、とかいって真剣に黒いタイルをよけているのとそうたいして変わらないくだらない心の遊びである。ネコはいったん触らせてくれさえすればこっちのもの、と思ってるんだけど、知らないネコの警戒を解くのがへたくそなので間合いを詰めようとするとどうしても逃げられてしまう。せめてネコにモテたいよ、若干ネコアレルギーの気はあるんだけど。 そんなこんなで、ネコとのふれあいを2回こなし、3匹目のネコ、昔っからちょくちょく見かける同一ネコなのか、似たような模様で代替わりしてるのかそのへんがちょっとナゾなんだけど、やたら存在感のある仏具屋のネコと目が合った。鼻の下に黒ヒゲっぽいブチがあるので学生時代「グルーチョ」って心の中で呼んでたけどお
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