※この記事は https://note.com/nkay/n/n52fb6d7c6fd3 のつづきです。 ※2021/06/18:誤字を修正しました。 ※2021/07/08:誤字を修正し、ついでに一部の文章をわずかに変更しました。 概要をいうと、『ゆる言語学ラジオ』というYouTubeチャンネルにおいて、漢字に関して学術的に誤った理解に基づいた動画が作成され、(それが言語学的に正しいものとして)拡散されている。そこで、それを訂正する記事を書いたというわけである。 前文この記事では、「鯨」字に対する誤った説明に対していろいろな角度からツッコミを入れていく。 誤った説明とは以下のものである。これを[説A]と呼ぶことにする。 [説A] 「鯨」字に「京」が含まれるのは、「京」が大きいことを意味するからである。 なお、正しい説明は以下の通りである。その説明は前回記事を参照いただきたい。これを[説B
![「鯨」字は「京(大きい)+魚」だとか右文説とか「会意兼形声」とかの憶説はなぜ文字学界に受け入れられないのか|nkay](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/617cde78b8214c57a985d87d9c2e4c01345744e8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F54450178%2Frectangle_large_type_2_696f461e849e724f9b436ec0ac8ff792.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)