こんにちは。サイバーグリッド研究所 チーフリサーチャーの谷口です。 最近、一部のインターネット利用者の間で、Webサイトを閲覧した際に「Facebook拡張ツールバッグを取付て安全性及び使用流暢性を向上します」(原文ママ)という表示が出て、マルウェアがダウンロードされたり、インターネット接続ができなくなったりすることが話題となっています。 この事象は、WebサイトのIPアドレスを問い合せる先のDNSサーバの設定が第三者に勝手に変更され、攻撃者のWebサイトへ誘導されるサイバー攻撃が原因です。DNSサーバの設定が変更される方法はいくつか考えられますが、今回は、私が用意した環境で第三者がルータの管理画面へログインして設定変更する行為を観測しましたので、攻撃手法の概要と対策について解説します。 確認した事象 初期パスワードのままでルータの管理画面をインターネットに公開したところ、第三者によりDN