女性は当時の思いをスマートフォンでつづっていた。「プレッシャーやストレスで混乱した気持ちを、どこかに書き留めておきたかったんだと思う」(本人提供) 「薬物依存」といえば覚醒剤や違法ドラッグ、睡眠薬が思い浮かぶが、最近の若者にとってはそれだけではない。風邪薬やせき止め薬などの過剰摂取「オーバードーズ」は一時的に精神的苦痛を和らげるとの情報が広まり、服用をやめられない若者がいる。健康を害して死亡するケースも。ネット通販やドラッグストアで簡単に購入できる身近な医薬品が、使い方次第で危険な依存をもたらしている。 (下崎千加) 【画像】「とりあえず20錠」女性が薬を飲む時、SNSに投稿した写真 「生き続けるためだった」 高校3年でオーバードーズに陥った九州北部の女性(22)は「死にたくてやったんじゃない。興味本位でもない。生き続けるためだった」と話す。 学歴や世間体を気にする父親の下で、弟や妹の手本