松江市上乃木10丁目の松江総合運動公園で、オレンジ色のモグラが見つかり、散歩で通りかかった同市大庭町の会社役員、福島光悦さん(49)が携帯電話内蔵のデジタルカメラに収めた。 突然変異による色素欠乏が原因とみられ、安佐動物園(広島市安佐北区)は「生きたまま目撃される例はほとんどなく、極めて珍しい」と話している。 福島さんが2日早朝、園内を散歩中にガサガサという音に気付き、散策道の側溝をのぞき込んだところ、オレンジ色した体長20センチほどのモグラがいたという。 「すぐにモグラだと分かった」と言う福島さんは「珍しい色をしていたので撮った。帰ってインターネットで調べてみたら、希少だと分かり驚いた」と話した。 同じような色のモグラ標本を所蔵する安佐動物園などによると、モグラは胸から腹にかけてだいだい色の液体を分泌する腺があり、この分泌液の影響で希(まれ)にオレンジ色に”変身”するらしい。