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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (10)

  • 結婚なんてしなきゃ良かった。 - Everything you've ever Dreamed

    誰が言い出したのか知らない「結婚すれば喜びは2倍、悲しみは半分」というフレーズを僕は結婚前から無責任な嘘と思っていた。浅はかだった。僕の見解は間違っていた。嘘どころか大嘘であった。ゼクシィを読んでいる人には申し訳ないが、結婚することで喜びは半分になる。悲しみは…変わらない、としておこう。こんなふうに正直者の僕が事実をお伝えすると一部既婚者の方々は「そんなことはない。我々夫婦の幸せは2倍どころか3倍になっている」と否定するかもしれない。仕方ない。人間は現実ではなく見たいものを見る生き物なのだから。誤解してもらいたくないが、マイナスの意味ばかりで幸せ半分と言っているのではない。感情の振り幅が減っていることは、言いかえれば、安定しているとも言えるからだ。問題は僕がはそんな安定を望んでいたのかどうかだ。責任。義務。経済的制約。生活のために汗をかいて労働し、汗を流せばファブリーズをかけられる。そして

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  • 私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    突然だが結婚することにした。来月から彼女と暮らす。籍を入れるのは来月上旬の予定。身内で不幸が続いているので、当面、式やパーティーはやらず、来年あたり、不幸のホップステップジャンプが無事着地して落ち着いたら、ささやかなパーティーをやろうと彼女とは相談している。プロポーズの言葉は二人だけの秘密。当事者以外が聞いても面白いとは思えないし。「結婚するかい?」「ハイ、キミとなら」。ね?面白くない。面白くないと言われればそれはそれで腹が立つが。 いままで彼女との結婚を考えなかったかといえばウソだ。僕は、語感からすると矛盾しているようなことを述べているように聞こえるかもしれませんが、筋金入りのインポテンツ。そんな病気を抱えたまま、嫁をもらうわけにはいかない。もし彼女に触れたとき、反応しなかったら彼女が可哀想だろう?。だから僕が病気に打ち勝ったとき、それがいつになるかわからないけれど、そのとき彼女がまだ僕

    私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed
    moomin_kaba
    moomin_kaba 2011/07/22
    素晴らしい。安心した。おめでとう!
  • 母のためにおにぎり弁当をつくったけれど - Everything You’ve Ever Dreamed

    初めておにぎりを握った日のことは今でもはっきりとおぼえている。幼稚園児の僕がにぎった、小惑星のような、公園に落ちている犬のウンコのような、歪なかたちをしたおにぎりをべながら母は、「フミちゃんがつくったの〜よく出来ているね〜おいちいおいちい」と褒めてくれ、僕は当に嬉しかったんだ。37歳の僕は胃痛がひどく、「下痢くらいで会社を休むとはいい身分だ…。どんな軍隊でも敵前逃亡は死刑だ…」と上司に嫌味をいわれながら実家に戻り静養している。この秋で定年を迎える母は病気も怪我もなく元気に働いている。元気に、とはいっても毎朝、職場へ向かう年老いた母の小さい背中を働きざかりの僕が見送るというのは、なんとも間の抜けた光景であり、僕はロックンローラーなので世間体を気にするわけではないがご近所の目線意見が気になるのでってこれが世間体というならば出るところに出てもかまわないけど、そんな調子で自分の対面が気になると

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  • 退職金でキャバクラ嬢と特上カルビを - Everything You’ve Ever Dreamed

    今の会社に世話になって早八年、八だよ八、末広がりで縁起がいい、わけがなく、八は八でも七転八起、といった感じで、業績の悪化と後を絶たない離職者で会社は何とかやりくりをしている状況だ。退職金廃止の話を耳にしたのはそんな状況下だった。退職金でキャバクラのお姉ちゃんと特上焼肉、そんな淡い夢は桜の花と一緒に儚く散っていった。 総務課長の説明によれば、わが社は一年以内に離職する社員が全体の九割に迫る勢いなので退職金制度が実情にそぐわない、即座に解体すべし、という意見が部長会であがり、賛成多数で決定されたそうだ。僕は営業課長として、退職金を廃止するよりも、社員が辞めないようにする工夫や面接方法の改善をやるべきだと意見したが、業績悪化にともなう会社を覆う暗い影にとらわれたかのように、同僚たちのあきらめムード、仕方ないね感、職があるだけマシ思想たるや深刻で、あれこれの手続きを経て退職金制度は廃止になった。

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  • 私たちの国を覆う気持ちの悪さ - Everything You’ve Ever Dreamed

    なぜ、ただシンプルに「復興を支援しよう」とだけ言えないのだろう。テレビ、ラジオ、新聞雑誌インターネットといった媒体で流される東日大震災支援の言葉には、信じてる、信じよう、頑張ろうという言葉が並び、さらには、ひとつになろう、手をとりあおう、空は繋がっている、と続くときもある。そして締めはニッポンコール。そういうものを見せられるたびに違和感と若干の気持ちの悪さを覚える。信じる、信じないというのは心や気持ちの問題だ。信じるも信じないも人の自由。はっきりいえばこの国の力を信じる必要なんてない。必要なのは困っている人たちへの支援だ。人には思いやりの心というものがあって、今まさに被災地の人が悲しみとつらい状況のなかで暴動も起こさず秩序を守って示している。それは人間の持つ強さだ。ナニクソ。負けてられない。生きなきゃという。がむしゃらで。必死な。僕はそんな人間の強い力を信じて僕なりのやり方で支援してい

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  • 音信不通の弟へ - Everything You’ve Ever Dreamed

    拝啓。元気でやっているか。兄はあいかわらずのインポで面白くない日々だ。イーディーと呼ぶのがちかごろの流行りのようだが、その呼び方にはどこか気障の色があるように思え、兄は好きではない。一昨日より八戸にいる。出張だ。出張、というと、浅はかなお前はセクシャルなこの兄の顔と言動を心に浮かべ、風俗と早とちりするだろうが残念ながら仕事だ。 こちらはとても寒い。比喩ではなくインポの芯まで凍えそうだ。青森の冷気にふれ、兄はお前が好きだった古いCMを思い出した。零下の世界ではバナナも凍って固くなり釘も打てるほどであるがわが社の製品は零下でも床上手な愛人の如くトロトロジュルジュルと潤滑でごじゃるよ、というエンジンオイルのCMだ。だから兄は寂れた旅館で飯、メザシ、梅干、一夜干し、梨をたいらげ出会い系サイト閲覧に飽き(ところでホ別二という若者言葉を知っているか。ラブホテル代は別で二万円、という意味の言葉だ。この歳

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  • 会社オワタ\(^o^)/- Everything You’ve Ever Dreamed

    「\(^o^)/ヤター楽しい会社できたよー」(id:Delete_All:20091019:1255969532)のつづき 十月の朝、冷たい風が吹きすさぶ羽田空港に僕と部長はいた。出張のためだ。「羽田はハブ空港になる…。俺も一匹のハブになって顧客に噛み付いてやる…」って意味不明に力が入っている部長は甚だ陶しかった。出張の理由?部長が旧知の得意先との約束を無視黙殺したことを謝罪するためだ。あの日。部長は得意先との約束を無視した。あのとき。部長は林檎狩りに興じていた。同行した僕は部長に言われるがままに関越道でアクセルを踏み部長の欲望のままに林檎狩りをしたのだ。勿論当然先方激怒。そりゃね。 林檎狩りの翌日、朝礼後のラジオ体操の音楽にリズミカルにのった部長が僕の隣にぴょんぴょん飛んできた。跳躍移動すれば目立つのが道理。同僚たちの視線は冷たい。「四国まで謝罪にいくぞ。今回は俺に51%責任がある。仕

    会社オワタ\(^o^)/- Everything You’ve Ever Dreamed
    moomin_kaba
    moomin_kaba 2009/11/01
    おもしろすぎるw
  • \(^o^)/ヤター楽しい会社できたよー - Everything You’ve Ever Dreamed

    最初からおかしいと思ったんだと思ったときにはたいてい手遅れなんだと思ったのは目的地に向かう車でハンドルを握りアクセルを踏み込んでいるときだったりするから人生ってやり切れないと思う。数日前。「金曜の仕事がはやく終わったら林檎狩りへ行くぞ」と部長が言った。金曜は出張。部長の旧知の取引先と打ち合わせだ。同行する理由を尋ねると、部長は「物の営業って奴を見せてやる。お前は何もせず見ているだけでいい…」と言った。僕行く必要ないじゃん。カタカナだけでなく他人の顔色も読めない部長は「それよりも交通費がかかりすぎている。無駄はビシビシ、カットしていくぞ俺は現代のケイロオス・ゴーンだ…」と続けた。いや。だからさ。僕の出張、完璧に無駄なんだけど…という感じで五里霧中な出張が決まった。 「うおおお!」関越道を時速100キロで走る助手席で部長が叫んだ。「どうしたんですか?」「見ろ俺のケータイの電池がないぞ」「運転

    \(^o^)/ヤター楽しい会社できたよー - Everything You’ve Ever Dreamed
  • オッサンTV4/「朝の陽射しが眩しい」とキミが言って「こんな日は起きたくないよね」と僕が言ったんだ。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    みなさんこんにちは。日曜の夕方いかがお過ごしでしょうか。早朝の松屋においてid:heiminとid:murashitと僕の三人でビールをがぶがぶ飲んできたので、その模様を特別に公開いたします。murashitの過激な発言に注目です。 あなたのハートにはなにが残りましたか?

    オッサンTV4/「朝の陽射しが眩しい」とキミが言って「こんな日は起きたくないよね」と僕が言ったんだ。 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 続々・私の異常なお見合い または私は如何にして家を追われて神を求め、極太ディルドをつくるに至ったか

    ウォシュレット。ああそんな、そんなところまで、などと呟きながらひんやりした便座に座り、小さな悦びにうち震えてはらはらと涙を流していた。口ずさむは即興戯曲《ウンコとウォシュレット》。「ああウォシュレット、あなたはどうしてウォシュレットなの」。お見合い以来、僕は追い詰められて生活が破綻寸前。用を足せばこのようにわけもなく涙をはらはらと流す有り様。というのも先日お見合いをした娘からの大河ドラマ「天地人」感想メールに加え、その母親からも連日、「オホホいつ我が家に遊びにきてくれるの?」やら、「家族一同楽しみに来訪をお待ちしておりますオホホ」というふざけたメールが執拗に送られてくるからだ。 オホホ。なにがオホホ。浮かれてる。みっともない。僕が間抜け面に北京ダック片手で赴くような安い男とでも思っているのだろうかオホホ。腹立たしい。来なら若い女性とお話が出来るのはオホホな心境になるのだが。普通の女性なら

    続々・私の異常なお見合い または私は如何にして家を追われて神を求め、極太ディルドをつくるに至ったか
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