深刻な水不足を解決すべく、ペルーの首都リマ近郊にそびえ立つ大きな広告看板が話題になっているという。この看板、宣伝効果以外にも大気中の水分を飲み水に変えるという重要任務を果たしているらしい。 アタカマ砂漠の北の端に位置するリマ周辺では、年間降水量が約13mm(東京の年間降水量は1528.8mm)と雨が非常に少ない。そのため長年アンデス山脈から湧き出る水や氷河から溶け出した水を飲料水として利用してきたが、気候変動によりいずれの供給量も減り続けている。850万人が暮らすリマでは、120万人が深刻な水不足に悩まされ、汚染されていると知りながら井戸水に頼るか、怪しげな業者から法外な値段で水を購入し暮らしているという。 そこでリマにあるUniversity of Engineering and Technology(UTEC)は、南太平洋に面し平均湿度が83%というリマの気象条件を活かし、広告代理店M