タグ

書評と*つぶやきたいに関するmopinのブックマーク (4)

  • 『神々の山嶺』は徹山小説

    徹山小説=徹夜するほど面白い+山岳小説。 上下巻の1000頁、一気に読める・止まらない。2ちゃんねらが絶賛してて、blogやfacebookで猛烈プッシュされ、「さすがにハズれないだろう」と気軽に手にしたが運の尽き。 前人未到の「エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂」に挑む伝説のクライマーを描いた話なのだが、ラノベのように軽やかに青臭く、おっさんたちの生きザマを泥臭く描く。読むと心の奥に火が点けられ、ずっと昔に封印した「自分は何のために生きているのか」そして「自分が当にやりたかったこと」を沸々と思い出す危険な副作用がある。 しかも、ただ「山に登る」だけを単線的に描いていない。ジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂を成し遂げていたか、という登攀史上最大の謎解きに呑み込まれたり、陰湿で痛々しい人間関係のドロドロに絡みつかれたり、生活のために夢を矮小化させている自己欺瞞を暴かれたりと、なかなか忙

    『神々の山嶺』は徹山小説
  • 『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』新刊超速レビュー - HONZ

    工学部ヒラノ教授シリーズの最新作だ。著者は筑波大助教授、東工大教授、中央大教授をへて、現在東工大名誉教授。御年72歳の今野浩氏である。オペレーションズリサーチの研究者、金融工学者として大きな実績を上げており、タイトルのヒラノ教授とは筒井康隆の『唯野教授』へのオマージュだろう。 ヒラノ教授シリーズは2011年に出版された『工学部ヒラノ教授』を皮切りに6冊目だが、新潮社から出版されている3冊がおススメである。ストレートな回顧録となっているからだ。 回顧録といっても老学者の古き良き思い出話などと思ってはいけない。凄まじいばかりの学者同士の出世競争や、他大学をも巻き込む壮大な権力闘争、論文や国際学会開催などをめぐる手柄の取り合いなど、いわば大学教授サバイバル実録秘話なのだ。 いっぽうで著者は「国民の将来に関する提言を行うには年を取り過ぎたし、われわれの世代は、現在の混迷する日を生み出した責任者だ

    『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』新刊超速レビュー - HONZ
  • 『統計学が最強の学問である』 統計リテラシー、あると何かと便利です。 - HONZ

    いかなる分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出すことができる。それが、統計学が最強の武器たりうる所以である。 書では、医療や企業経営などの分野でデータ分析・活用の経験を有する著者による領域横断的な解説を通じ、統計学の世界を俯瞰できるようになっている。統計リテラシーを身につけたい方の入門書としてもおススメの一冊だ。 「疫学」とは原因不明の疫病を防止するための学問であり、ここでも統計学がその威力を発揮する。仮にあなたが数十万の人命を左右しかねない場面に立たされたなら、有効な施策を打ち出すためには自身の勘や経験よりも、データと統計解析に基づいたエビデンスを頼みとするであろう。 人類史上はじめて疫学が用いられたのは19世紀のロンドン。当時イギリス全土ではコレラが四度の大流行を起こし、合計数十万人もの死者を出した。そこで「疫学の父」と呼ばれる外科医のジョン・スノウが

    『統計学が最強の学問である』 統計リテラシー、あると何かと便利です。 - HONZ
  • 岡田尊司「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」|イケハヤ大学【ブログ版】

    うーん、岡田氏の書籍は面白いです。かなりボリューム感のある新書ですが、ぐいぐい読み込んでしまいました。読書メモをご共有。 愛着障害と芸術論 ・愛着とは、ある特定の存在に対する、特別な結びつきなのである。愛着対象は、その子にとって特別な存在であり、余人には代えがたいという性質をもっている。特別な存在との間には、見えない絆が形成されているのである。それを「愛着の絆」と呼ぶ。 ・いくら多くの人が、その子を可愛がり、十分なスキンシップを与え手も、安定した愛着が育っていくことにはならない。特定の人との安定した関係が重要なのであり、多くの人が関わりすぎることは、逆に愛着の問題を助長してしまう。 ・愛着形成の臨界期は生後半年から一歳半の期間だとされるが、最近の研究でhあ、生まれた直後から半年までの間でも、すでに愛着形成が始まっており、想起に母親から離された場合、社会性の発達などに影響があることが認められ

    岡田尊司「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」|イケハヤ大学【ブログ版】
  • 1