アニメ『新世界より』は不穏な空気を漂わせる演出が私好みで、とても面白い。日常の裏側でなにかとんでもなく醜悪でひどいことが起こっている……忍び寄るような恐怖感がとてもいいのだ。 この作品が物語に引き込むフックとして利用しているテクニックは、たぶん『クローバーフィールド』と同じだ。設定もあらすじも全然違う2つの作品だけど、物語に興味を持たせるという部分ではよく似た構造のテクニックが用いられている。主人公の身の回りで“なにか”が起きているのに、でも“なにか”の正体が分からない。そういう状況は、私たちの原初的な恐怖を掻き立てる。“なにか”を知りたいと思わずにはいられなくなる。 新世界より 上 作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/24メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 445回この商品を含むブログ (257件) を見る※原作は未読。あとでジュンク堂に行ってきま