新宿武蔵野館で鑑賞。 本当は評判のいい西川美和の『夢売るふたり』か、ジェレミー・レナーきゅんの新作『ボーン・レガシー』が目当てだったんだけど、電車の中で上映スケジュールをしらみつぶしに探しても都合のつく時間帯がなく、映画の日だし引くに引けなくなって申し訳ないが“泣く泣く”といっていいほどのテンションで観始めたのがこの映画。 結果的に大当たりだったのだから、これ幸いである。 「ナ、ナチスのエロい制服のお姉ちゃんが出てくる話でしょ?」というバナー広告から得た予備知識くらいで、ほとんど丸腰で乗り込んだが、いやぁこれが大満足の約90分だった。 舞台となるのは2018年、ダークサイド オブ ムーン――つまり地球からは見えない月の裏側にナチスの残党が「第4帝国」を作り上げていたという設定だ(ネットで調べてみると、ナチスの作った宇宙船という「都市伝説」は昔からあったみたいだが)。彼らはまだ「戦時下」だと