「生まれ」と「育ち」はどちらが大切か 中野信子氏:今回は「日本人の脳」というお話をしたいと思います。別に日本人だから特殊な脳を持っているというわけではなくて「日本にはこういう人が多い」という話です。例えば「日本には血液型A型の人が多い」というような話と、同じようなものだと思ってもらえればいいと思うんです。あるタイプの脳の持ち主が、ほかの国に比べて多いということです。 いわゆる「蛙の子は蛙」という慣用句がありますけれども、これ海外でも同じような言い回しのことわざってたくさんあって。子どもというのは外見だけではなくて、言動とか好みとか、そういうものも親に似るよ、ということがいろんな国でわかっているわけですよね。こういうフレーズがどうして複数の国で出てきてるのかなということを考えると、どこでも同じような現象があるんだということになると思います。 子どもというのは、両親の遺伝子を半分ずつ受け継いで