洞爺湖サミットを前に原油・食糧問題がサミットの最重要課題になることが濃厚となってきた。今回のサミットの議長国として地球環境問題で議論のイニシアティブをとり、政権浮揚のきっかけにしたい福田首相だが、原油・食糧問題について世界最大の輸入国として戦略的な対応とビジョンが打ち出せるかどうかが問われている。 前回の食糧問題に関するエントリー記事で、今回の食糧価格の高騰が、昨年2月のブッシュ米国大統領の一般教書演説で代替エネルギーとしてバイオエタノールを重視する方針が打ち出されたことを機に、投機マネーが国際穀物相場に呼び込まれたことによって生まれた「投機相場」であることを指摘した。バイオエタノール騒ぎとは、実のところは、ブッシュ政権の意図が反映された「マッチ&ポンプ相場」ではないのかという見方に対して、ゴーログの木村剛氏が、「米国を中心に、実物経済と比較すると過剰な流動性」が存在しており、「この過剰流