JR東北線が全線復旧 貨物の仙台―盛岡も再開 全線で運転を再開したJR東北線。岩切駅にも通勤風景が久しぶりに戻った=21日午前8時40分ごろ 東日本大震災と余震で運転を見合わせていたJR東北線は21日、仙台―一ノ関間と岩切―利府間が再開し、全線が復旧した。仙台駅に乗り入れる在来線の全線再開は震災後初。沿線の各駅は朝から通勤、通学客らで混雑した。 ほぼ通常ダイヤで再開したが、復旧直後のため徐行運転を終日の予定で実施。JR東日本仙台支社によると、午前11時現在で上下線とも通常ダイヤより最大で約40分遅れ、計6本が運休した。 利用客は身近な足の復活を歓迎した。岩切駅(仙台市宮城野区)から乗り込んだ同区の高校2年菊池成津美さん(16)は「きょうから新学期。再開はうれしい」と笑顔を見せた。 東北線は震災後、安積永盛―松島間まで運転区間を広げたが、7日深夜の余震で再び運休。仙台まで通勤する宮城県