第45回となる今年の東京モーターショーは、いつもと違っていた。2年に一度開催されるこのショーは、新しい技術、 次期スポーツカー、奇妙なセンスでアニメ風なコンセプトカーが際立つことで知られている。それに実は、そういったアニメっぽいコンセプトカーを見るために訪れる海外のジャーナリストも、少なくない。 【詳細】写真付きの記事を読む ところが、今年はどうも違っている。一般公開に先駆けたプレスデイの初日、会場となる東京ビッグサイトを11km歩き回って分かったのは、日本のカーメーカーがデザインを重視するときが、ついにやって来たということだった。「デザインがよくなれば、日本車はもっと人気がでる」と言い続けてきた僕としては、やっとそのときが来たかと気分が上がる。 各メーカーが、将来のデザインにセクシーさを注入し始めたことを確信した。いや、どのメーカーも、電気自動車(EV)、自動運転、人工知能、つながる化に