不思議の国のアリス症候群が昔ひどかった。 わけが分からなかった子供の頃。 今だからアリス症候群が有名になってなんだったか自分の事を理解した。 でも子供の頃は分からなくてただただ怖かった。 小学校3年生くらいの時。 私は小さかったのでいつも1番前の席だった。 担任は怒ると木製の大きな三角定規で叩くような怖い女の先生だった。 ヒステリックで朝から晩までほとんど怒っていて恐怖政治で支配されたクラスだった。 何が地雷になるかわからないので皆ニコリともせずに神妙に話を聞いていた。 それはそれは長い退屈な授業。 教室の右端の席に座っていたのだが、時計が左にあった。こっそり先生の後ろの時計ばかり見ていた。 時計の針は全く変わらず 「もしかしてあれは止まっているのかもな」 そんな事を考えていた時、急にそれは始まる。 先生の声はそのままで、目の前にいる事もそのまま。 なのに突然 自分との距離感がおかしく感じ