たまに感じるのは、女性にかけられた「美しくあらねばならない」の呪いです。この呪いは、本当に根深いなと思います。「かわいく」「美しく」「ていねいに」「すっきり」何でもいいです。呪いのバリエーションには事欠きません。別に努力目標であるなら、まあそうだね努力するのはいいことだねで済むのですが、この呪いの恐ろしいところは「美しくあらねば女子ではない」くらい極端だということです。なんて平家ナイズな思想でしょうか。いわば、女子とは「美しい状態にある生物学的女性」だと言っているようなものです。 この呪いをかけているまじない師は、同性に多い気がします。いえ、もう特定個人ではなく一種の阿頼耶識です。異性(=男性)がこういう言説をとることもそりゃあなくはないですが、同性の方がずっと呪詛が深い気がします。異性からのこういう言説は、単純に距離をとるなり、セクハラとして表面化させるなりまだ道がありますが、同性の場合