■連載/ヒット商品開発秘話 目印やメモ用紙など、何かと使うことが多い付せん。違和感なくペンと一緒に持ち歩いたり、ペンと一緒に収納することができれば便利だが、このようなことを実現したのが、カンミ堂の『PENtONE(ペントネ)』である。 2015年4月に発売された『ペントネ』は、ペンサイズの筒型ケースにフィルムのロール付せんを内蔵したもの。70枚分のロール付せんを3本、計210枚分を収納している。デザインは6種類あり、中身がなくなれば別売りの専用リフィルを詰め替えることでケース本体を繰り返し使える。また、付せんには12mm間隔でミシン目が入っており、用途に応じてサイズを変更することができる。発売から1年半以上経過したが、これまでにシリーズ累計50万個以上を売り上げているという。 ■ペンケースで邪魔にならない“選抜入り”する付せんをつくる 開発のスタートは、「アイデア会議」だった。「アイデア会