「この時期」にプーチンを奥座敷に上げた安倍 ロシアによる2014年3月のクリミア半島(ウクライナ領)併合以来、緊張している米ロ関係は、ロシアのシリア内戦への軍事介入、そして2016年の米大統領選への「ハッキング疑惑」で最悪の状況下にある。 その最中、ウラジミール・プーチン大統領が訪日した。米国務省報道官は、「(日ロ首脳会談は)国家が下した最高決断だ」と表向き静観する構えを見せたが、その胸の内は穏やかではなかった。 同盟国日本が「対米スパイの最高司令官」を奥座敷にまで招き入れて、日ロ関係強化を謳い上げたのだから。 国務省元高官の1人は、筆者に米国のホンネをぶちまける。 「安倍(晋三首相)は地元の山口県長門の温泉にまで招き、土産の1つも持たずにやって来たプーチン(大統領)をおもてなした。ところが案の定、まんまと騙された。期待した北方領土の返還は一歩も進まず、その北方領土の開発のために日本にカネ