テレビのニュースではしばしば「年金の受取額が低い」という話題を取り上げており、毎回、年金生活者が登場して「こんな額ではとても生活できない」と訴えています。確かに、国民年金の満額でも月6万8000円(2024年度)という額は、毎日の生活に十分だとは言えません。 それに、若い頃には将来年金をもらう時のことなど考えもせずに働き続け、ある時ハタと「年金ってどうなってたんだっけ?」と気付くものですよね(私自身がそうでした)。特に今の年金世代は戦後の復興を支えた世代ですから、生き抜くのに精一杯でお金について満足に学ぶ機会もなかったでしょう。「それにしても、先輩方はちょっと脇が甘すぎたのではないですか」と私は思います。だって国は一度も「老後は年金だけで楽々暮らせます」なんて言ってないからです。結論を先に言ってしまえば、老後はあくまで現役時代の蓄えで生活するのが基本で、年金はその補助にすぎないのです。 国