理化学研究所(理研)と富士通は6月20日、神戸市で共同開発中の京速コンピュータ「京」がLINPACKのベンチマークTop500で第1位を獲得したと発表した。ベンチマーク値は8.162ペタフロップ(FLOPS)で、実行効率は93.0%を達成した。 今回の計測に用いられたのは、672筐体の6万8544個のCPU(ピーク性能は8.774ペタFLOPS)で、計画する800以上の筐体の約80%に当たる。問題サイズは1072万5120次元、実行時間は10万771秒(約28時間)だった。理研と富士通では、4月から計算機本体の一部(16筐体)を「アプリケーションユーザー」(グランドチャレンジおよび戦略分野の一部ユーザー)に提供して、試験利用をスタート。計測に用いた筐体の設置は5月下旬に完了しており、10数回におよぶ調整を経ての成果だという。 ドイツで開催中の国際スーパーコンピューティング会議が同日発表した
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