まずはこの2枚を見比べてほしい。片方がGoogleのスマートフォン「Pixel 4」で撮った写真で、もう片方がキヤノンのフルサイズ一眼レフ「EOS 6D」で撮った写真だ。 拡大してみると、さすがに差は明らかだ(2枚目がEOS 6D)。星と空のコントラストや、富士山の稜線などの明瞭感はEOS 6Dに分がある。 だが、光を捉える要であるレンズとイメージセンサーを比べると、EOS 6Dは「SIGMA 24-35mm F2 DG HSM」(24mm F2で撮影)という巨大なレンズとフルサイズ(約35.8×23.9ミリ)のイメージセンサーであるのに対し、Pixel 4はフルサイズ換算約26mm F1.7の小さなレンズと1/2.55型(約5.2×3.6ミリ)センサーだ(センサーサイズは推定)。 センサーはEOS 6Dの方が面積比で約46倍大きく、レンズの有効口径(光を取り入れられる度合い)もEOS 6