テスト・ツール大手で米Mercury Interactiveの日本法人であるマーキュリー・インタラクティブ・ジャパン。同社社長の石井幹氏は「日本の技術者は均一に優秀であるため,かえって標準化プロセスが浸透せず,そのことが日本のITの力を弱めている」と主張する。 Mercuryは,GUI画面の機能テスト・ツール「WinRunner」とC/S型トランザクションの負荷テスト・ツール「LoadRunner」でビジネスをスタートしたソフト・ベンダー。いずれも,業務アプリケーションの開発工程のうち,テスト工程にかかる時間とコストを削減する狙いを持つ。その後,開発工程全体のプロセス標準化から,運用工程や企業経営にまで品質管理のカバー範囲を広げてきた。テスト担当者がテストの自動化を図れるだけでなく,CIO(最高技術責任者)や情報システム部長が,ダッシュ・ボードの上で開発プロジェクトごとの品質を把握できると