米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアー氏の著作を翻訳した『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』を巡って騒動が起きている。発行元の産経新聞出版や書店が、放火を予告する脅迫を受けたのだ。“言論弾圧”による混乱の実態とは――。 *** 今月3日に発売された同書は、性転換に際しての手術などで回復不可能な心身の傷を負ってしまい、後悔する少女たちを取材したノンフィクションだ。同書によれば、アメリカでは未成年であっても性転換のハードルが低く、そのための医療行為で多くの悲劇が起きているという。 「昨年末、KADOKAWAがこの翻訳版を別の邦題で出版する予定でしたが“トランスジェンダーへの差別を助長する”といった批判が高まりました。抗議集会の予告などを受け、結果として、同社は出版を取りやめてしまったのです。その後、産経新聞出版が版権を手に入れ、このたびの発売にこぎ着