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ブックマーク / www.foocom.net (27)

  • 【新刊紹介】食品添加物はなぜ嫌われるのか

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 品表示・考 畝山智香子さん(国立医薬品品衛生研究所安全情報部長)の新著「品添加物はなぜ嫌われるのか 品情報を『正しく』読み解くリテラシー」(株式会社化学同人)。 タイトルから品添加物の話かと思いきや、そこにとどまらず、超加工品、オーガニック、北欧品の国際基準、品表示、プロバイオティクスなど、国内外で話題となった情報を広く取り上げています。メディアなどで一面的に取り上げられる情報が、ほんとうのところはどうなのか、真実に迫る内容です。 新著の帯には「ゼロリスク幻想を超えて改めて考える、ほんとうの『の安全』」とあります。これを見て、2009年に刊行された「ほんとうの『の安全』を考える—ゼロリスクという幻想」を思いだしました。新著のまえが

    【新刊紹介】食品添加物はなぜ嫌われるのか
  • デマ情報に注意! 「ジョンズ・ホプキンス大学からの有益な情報」も誤情報

    執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2020年4月28日 火曜日 キーワード:メディア 米国のジョンズ・ホプキンス大学といえば、医学の名門として知られる大学。今も、新型コロナウイルスの世界の感染者数など、メディアでも同大学の情報がよく引用されています。 そのジョンズ・ホプキンス大学の名をかたったおかしな情報が出回っています。 最近、知人がSNSで受け取ったのは、「ジョンズ・ホプキンス大学からの有益な情報」というメッセージ。 「ウイルスは生物ではない」との記述にはじまり、20ほどの箇条書きからなっています。 その内容は、「ウイルスを破壊するために、せっけんで20秒以上こする必要がある」、「アルコールアルコールを65%以上含むものはウイルスの外側の層を破壊する」、「殺菌剤や抗菌剤は役立

    デマ情報に注意! 「ジョンズ・ホプキンス大学からの有益な情報」も誤情報
  • プエラリア・ミリフィカを含む健康食品 なぜ販売を禁止できないのか

    この情報をもとに国民生活センターでは、消費者が目にする機会の多い12商品についてテストを行い、7月13日にその結果を公表しました。商品テストで、植物エストロゲンとしてイソフラボン類よりも約1,000~10,000倍の強い活性があるといわれる「デオキシミロエストロール」「ミロエストロール」の量を測定したところ、製品によってバラバラであることがわかりました。身体へ作用を及ぼす可能性があると考えられる量を含んでいるものもあれば、全く入っていないものもありました。 ●厚労省の調査でも1割が「体調不良」を訴える 厚労省もプエラリア・ミリフィカについて、2016年度にインターネット調査を行い結果をまとめています。調査会社の登録モニターの中から750人の利用者を抽出したものですが、ここでは使用者の11%が「体調不良あり」と答えていました。 このデータを見て驚きました。使用者の性別は女性ばかりかと思いきや

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  • 日本の科学はここまで墜ちた!? 明治のチョコ若返り宣伝に見る “お墨付き”効果 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 日経産業新聞が12日、「内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰」という記事を出した。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究チームが、脳の健康に効果のありそうなべ物や生活習慣などを見つけるためのコンテストを開催しており、仮説でしかない研究を表彰している、と問題提起している。 私もまったく同感で、海のものとも山のものともわからぬようなレベルの研究を持ち上げてはならない、と思う。内閣府のプログラムとしての是非を考える以前に、これは科学の倫理の話だ。記事中のプログラム・マネージャーのコメントに驚き、日の科学はここま

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  • 機能性表示食品、届け出取り下げを決めているのに、売ってしまう企業の倫理は… | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 機能性表示品制度にかんする検討会の報告書案が25日、ほぼまとまった。その内容については機会を改めて解説したいが、私は報告書案の「おわりに」にある一節に注目した。こんなふうに書かれている。 制度は、企業等の責任において届け出る制度であり、消費者の信頼があって初めて成り立ち得る制度である。届け出者等には、届け出前の届出資料の確認、品質管理、事後的な機能性及び安全性に関する科学的根拠の確認など届出者等自らが倫理観を持って制度の信頼の確保のために努力することが求められる。 そう。倫理! 傍聴しながら、深くうなずいた。なぜならば、

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  • 機能性表示食品……科学的根拠に基づき、取り下げへ | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ●「北の国から届いたブルーベリー」がついに… 日アントシアニン研究会から連絡があった。八幡物産(株)が販売する機能性表示品「北の国から届いたブルーベリー」について、消費者庁への届け出を取り下げし、機能性の表示を止めるように同社に求めていたが、ついに取り下げが決まったという。 同研究会の要請については、欄で8月、「エビデンスに裏付けられない機能性表示品がある」 日アントシアニン研究会が申し入れで詳しく解説した。 研究会の指摘は主に2点。 (1)機能性の根拠である論文で用いられ、機能性が確認されたビルベリーエキスと、製品

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  • NHKあさイチ紹介の「イノシシの刺身」、食べてはいけません | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 9月27日朝、NHKの「あさイチ」島特集をぼんやり見ていて、驚いた。島のスペシャリストという写真家が、沖縄県・西表島の「イノシシの刺身」を紹介している。 肉の生はリスクが高い。特に、野生鳥獣の肉の生は極めて危ない。E型肝炎や肺吸虫症などさまざまなリスクがある。すぐに、あさイチのウェブサイトから、問題がある旨を投稿した。twitter(@waki1711)にも書いた。 刺身が紹介されたのは、放送開始後21分あたり。そして、1時間半の番組が終了する直前、「生は危険。訂正してください」という別の方の投稿が紹介され、有働由美子ア

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  • 水素水、「ニセ科学」と切り捨ててはいけないが、エビデンスありとは言い難い | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 水素水が話題です。店頭にはたくさんの製品があり、大手企業も販売。一方で、産経新聞などメディアが異論を呈しています。 美容、ダイエットと何かと話題の「水素水」 かつてブームを巻き起こした「あの水」と同じだった…産経新聞 まぐまぐニュース・まさにエセ科学。怪しい「水素水」に手を出した伊藤園の言い訳 BuzzFeed Japan・過熱する「水素水」ビジネス うっかりニセ科学にだまされないために 産経新聞に対しては、太田成男・日医科大教授が自身のウェブサイトで反論しています。 私は、あまたある製品の科学的根拠はないに等しいと思います

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  • 食品用ラップ、食べたかも?と思ったら

    瀬古 博子 2016年5月10日 火曜日 キーワード:中毒 旭化成(株)が、熊地震の被災者支援のため、義援金とともにサランラップ10万を寄付する話がニュースになっていました。 「え、ラップって、何に使うの?」といった疑問もあるかもしれませんが、品を包むだけでなく、器にかけて使えば器を洗う水の節約になるし、おにぎりをにぎるときに使えば中毒防止のために役立ちます。 便利なラップ類ですが、「ラップを品といっしょにべてしまったかもしれない」という話を時折聞きます。 切れ端を品といっしょにべたかもしれないとか、お子さんが知らない間に口に入れていた、といった事例です。 結論からいえば、品用のラップ類に使われるプラスチック類は、仮にべてしまったとしても、体内で消化吸収されないので、そのまま体外に排出されることになります。 ただし、大きなかたまりを飲み込んだ場合などは、体内でつま

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  • 吉野家の「牛丼の具3カ月で健康リスクは増えない」は、科学ではない | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 吉野家が9日、牛丼の具の長期摂取調査に関するプレスリリースを出して以降、いろいろなメディアがその内容を報じています。たとえば、朝日新聞は「牛丼、3カ月べ続けたら… 吉野家が研究結果を公表」と書き、フジテレビも「牛丼を3カ月べ続けても健康リスク増加の兆しなし 吉野家HD」と伝えました。 これらの報道、二重に間違っている、と勝手ながら私は思います。一つは、「牛丼」を12週間(3カ月)べ続けたのではなく「牛丼の具」だということ。もう一つは、吉野家のプレスリリースを読む限り、これはまともな研究とは言えず、そもそも報じる価値がない

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  • 防カビ剤使用のオレンジは皮をむけば大丈夫?

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2015年10月10日 土曜日 キーワード:添加物 農薬 防カビ剤は、品添加物の一つとして品衛生法で規定されている。そのため、スーパーでバラ売りされている棚には必ず「オルトフェニールフェノール(OPP)、TBZ,イマザリル使用」等の表示がしてある。稀に、その表示がない場合は当に使用していないか、表示忘れ(違反)である。しかし、農薬としての使用だったら表示は要らない。 海外では、かんきつ類などを収穫した後、パッキングハウスなど選果工程で使用されるので、ポストハーベスト(収穫後)農薬といわれる由縁である。しかし、日では収穫前までに使用されるものが農業生産資材としての農薬であり、収穫後商品になったものは品衛生法の範疇に

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  • 山崎製パン カビさせないもう一つの技術 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 山崎製パン(株)はもう、臭素酸カリウムを使っていない。このことを私は、欄でも書いたし、雑誌の連載記事などでも書いている。しかし、相変わらず間違った情報が多い。最近ではこれ、である。すかさず、産経新聞の平沢裕子記者が『山崎製パン「添加物バッシング」の真相は? カビにくいのは「無菌製造だから」臭素酸カリウムは残留ゼロ&現在使用せず』という記事を出していた。 記事にもあるとおり、山崎製パンは臭素酸カリウムを2014年2月から使用していない。私は、記事にも登場する山崎製パン中央研究所の山田雄司所長に思い切って尋ねたことがある。同社が

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  • 無農薬の梨400円の価値とは

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2015年9月22日 火曜日 キーワード:農薬 先日東京の下町をプラプラと歩いていたら果物を販売する自動販売機があり、中にリンゴやナシが並べてあり、皆、無農薬という張り紙で1個400円であった。通常こだわりの品をべている方はそれ程高いとは思われないかもしれないが、私には梨、無農薬!  400円!という感じであった。梨については、その頃は150円か200円で購入できる状況だと思ったが、無農薬で2倍、無農薬はそれ程の価値があるものかと考えさせられた。暇だったらその近くに座ってどんな方が400円入れるのかを見たかったが用事があり断念した。 インターネットでの通販も、梨もリンゴも結構こだわり商品があり、そこそこの値段を付けている

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  • 「佐々木敏の栄養データはこう読む!」で、判断する力を磨きたい | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 甘いソフトドリンクが非難の的だ。砂糖やトウモロコシから作られた異性化液糖が入ったドリンクの摂取量と、肥満や2型糖尿病との関係を調べ、リスクを上げるとする論文・報告は多い。ならば、人工甘味料で置き換えたらいいではないか。人工甘味料の多くはエネルギー量がほぼゼロ。あっても砂糖や異性化液糖に比べて著しく低い。 なるほど! というわけで、今や、米国でも日でも、人工甘味料を用いたゼロ飲料、低エネルギー飲料が、数多く売られている。でも、甘いソフトドリンク問題は、それで解決するほど単純な話ではない。そのことを私は、前回も紹介した東京大学医

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  • トランス脂肪酸の報道から抜け落ちていること

    瀬古 博子 2015年8月14日 金曜日 キーワード:メディア 前回、『「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ(4月27日)』で、トランス脂肪酸をめぐる海外での状況を書いた。 その後、6月にFDAから部分水素添加油脂をGRASとみなさないとの決定が公表された。 このことは森田満樹さんの6月27日付記事(「アメリカトランス脂肪酸をめぐる日の報道は?」)に詳述されており、皆様ご存じのとおり。FDAの動きを契機に日でもトランス脂肪酸の報道が増えたようだ。 先日も、NHK朝の7時台のニュースでトランス脂肪酸が取り上げられた。専門家の解説とともに、日国内やアメリカでの状況が紹介され、「トランス脂肪酸だけでなく脂肪全体の摂取量に注意を」とのコメントで締めくくられた。 日国内の動きとしては、「トランス脂肪酸を含まない菓子」を製造し、注目を集める企業もあるという。

    トランス脂肪酸の報道から抜け落ちていること
  • 株式会社東洋新薬から謝罪と削除の要請がありました

    事務局 2015年7月8日 水曜日 キーワード:品表示 FOOCOMは2015年6月19日、複数の機能性表示品に関する疑義情報と消費者庁への要望を、同庁に提出しました。これについて、株式会社東洋新薬(社・福岡市)法務部から「事実無根であり、営業上の不利益を被っているため、直ちに申し入れを撤回し、ホームページなどからの削除と謝罪を求める」との文書が配達証明付きで来ました。同年6月26日付で発送されたもので、同7月3日に受領しました。 私たちは同社の製品に関して、事実無根の指摘をしたとは考えておらず、文書の撤回や謝罪をするつもりはありません。そのため、リンク総合法律事務所の山口貴士弁護士を代理人として同7月6日付で回答書を同社に送付しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (7月13日追記)その後、株式会社東洋新薬のウェブサイトで「一般

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  • アメリカのトランス脂肪酸をめぐる日本の報道は?

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 の安全・考 森田 満樹 2015年6月27日 土曜日 キーワード:メディア 栄養 添加物 品表示 アメリカトランス脂肪酸をめぐるニュースが、6月中旬から様々なメディアで発信されています。16日に「米、トランス脂肪酸禁止…数千件の心臓発作予防(読売新聞)」「トランス脂肪酸、品添加禁止(時事通信)」「トランス脂肪酸の禁止、米が決定『安全と認められぬ』(朝日新聞)」など、主要紙が一斉に報じました。 トランス脂肪酸を多く摂取すると、LDL(悪玉コレステロール)が増加し、HDL(善玉コレステロール)が減少して、動脈硬化症の危険因子となることが一般的に知られています。これらの記事を見て、米国ではとうとうトランス脂肪酸を全面禁止かと驚いた方も多いと思います。

    アメリカのトランス脂肪酸をめぐる日本の報道は?
  • 「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ

    執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2015年4月27日 月曜日 キーワード:メディア 栄養 品表示 マーガリンは危険な品で諸外国では禁止されているのに、日では規制がなく“野放し”状態だという話を聞くことがあります。 たしかに、ネットで検索すると、マーガリンは危険だという情報があちこちに。その理由は、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸にあるというわけです。トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸同様、心筋梗塞などのリスクを高めるとされており、WHO(世界保健機関)ではトランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギーの1%未満にすることを勧告しています。今回は、このトランス脂肪酸に関する事実のまとめです。 <海外の状況> では、海外の規制の状況を見てみましょう。トランス脂肪酸については、含有量の規制を

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  • 「安全性が確認できない」トクホ “却下”の製品が、機能性表示食品に | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 消費者庁が4月17日から、「機能性表示品」の製品情報をウェブサイトに出し始めた。最初の公表は8件。見てとにかく驚いた。新制度は、こんなに緩いものなのか! 8件の中でもっとも驚いたのは、株式会社リコムの「蹴脂粒」。このカプセルの機能性関与成分について、品安全委員会の専門調査会は特定保健用品としての審査を行い、「安全性が確認できない」とする評価書案を2月にまとめた。つまり、専門家が安全性に疑義を抱き事実上 “却下”という判断を下した成分が、機能性表示品として登場する。消費者の安全は守られるのか? 事実を整理して伝えよう。

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  • LDLコレステロールを“悪玉”呼ばわりすべきではない

    佐藤 達夫 2011年7月27日 水曜日 キーワード:栄養 中毒 ●LDLコレステロールと中毒菌とは違う 医師が患者に情報を提供する場合、その情報は、患者のQOL(病状等を含めた広い意味での生活の質)が向上することに役立たなければならない。たとえば手術など、患者自身ではどうすることもできず、医療者による治療が不可欠なケースであっても、その治療を実施するかどうかを患者が判断する事に役立つ情報でなければならない。 その病気が生活習慣病であれば、患者が自分自身の生活習慣を改善することによって、病気が軽減でき、あるいは予防することができる。生活習慣病に関して医師(や栄養士)が患者に提供する情報は、患者のQOLに直接的に大きな影響を与えることになる。そのため、適切で、誤解を招かない情報提供が、医師には義務づけられる。 つまり、医師から提供される情報は、それによって患者自身の生活習慣が改善できる内

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