メタデータをダウンロード RIS形式 (EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
液体窒素の飲用による胃破裂報告は, 本邦における第1例目と考えられる. 症例は17歳の男性. 高校学園祭の化学部の催しで, 液体窒素にジュースを混じて約30ml飲用した.飲用直後より激烈な腹痛が発症し, 当院救急外来に搬送された. 来院時, 著しい腹部膨満および筋性防御を認め, 腹部単純X 線で腹腔の約1/2を占める遊離ガスを認めた. CT検査で腹腔内の多量の遊離ガス, 後腹膜腔の遊離ガスおよび縦隔内の遊離ガスを認めた. 内視鏡検査では, 胃体部小彎側に縦走潰瘍を認めた. 緊急手術では, 胃体上部小彎に3cmの縦走する穿孔を認め, この部を縫合閉鎖した.術後経過は良好であり, 第26病日に軽快退院した. 液体窒素の飲用傷害について, 搬送時には凍傷を考慮したが, 実際は揮発窒素ガス産生による胃破裂が主であった.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く