ゲームの世界で人工知能(AI)が台頭している。すでに人間を圧倒するジャンルもあり、人間と技術の関係に新たな問いを投げかけている。囲碁電脳戦で趙治勲名誉名人と熱戦を繰り広げた「DeepZenGo」開発チーム代表の加藤英樹氏に聞いた。 ―AIは棋士に勝るのでしょうか。 「ハンディが4子、3子と減っていって、その流れでプロにも勝てるようになってきた。将棋AIの台頭もあり、まだ囲碁はAIが勝っていなかったのかという反応の方が多い。一般に計算スピードなどコンピューターが人間に優れるのは当たり前だ。日本ではAIが人間の敵として描かれていないことも大きい。鉄腕アトムのイメージがある。畏怖が先行する欧米とは違う」 ―AIはどのような役割を担うのでしょうか? 「人間社会に対する技術者の役割は二つ。人間のエキスパートの力を伸ばすお手伝いをすることと、エキスパートの仕事を普通の人でもできるよう支援して広げること
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