照明用に高出力LEDを提供する米Philips Lumileds Lighting社。車載分野では,DRL(day-time running light)やヘッドランプといった前照灯へのLED化を推し進めている。車載LED事業の現状と今後の展望について,同社 LUXEON Automotive, Director Strategic MarketingのDirk Vanderhaeghen氏に聞いた。(聞き手は,佐伯 真也=日経エレクトロニクス)
光源の効率を評価する指標であり,光源に投入する電力(W)に対する光源から発する光束(lm)で表す。単位はlm/Wである。 最近の白色LEDの発光効率は100lm/Wを超えている。白熱電球,蛍光灯に続く次世代光源として期待されてきた白色LEDでは,直管型蛍光灯の総合効率と同等の100lm/Wに達するかどうかに注目が集まっていた。なお,発光効率は光源の効率のみを表しており,光源を照明器具に取り付けた状態での器具全体の効率(総合効率)とは異なる。 発光効率は,外部量子効率を視感度(光に対する人間の目の感度)で示した数値である。外部量子効率とは,LEDに流す電子の個数(電流)に対して,LEDチップやパッケージ外に出てくる光子の個数を割合で示したもの。青色LEDチップと蛍光体を組み合わせた白色LEDにおいて外部量子効率は,内部量子効率(LEDチップに流す電子の個数(電流)に対して,LEDチップの発光
ドループ現象とは,チップに大電力を投入するとLEDの発光効率が低下する現象である。単位光束当たりのコスト削減に寄与する技術として,LED各社が注力しているのが,ドループ現象の抑制である。この現象を抑制できれば,同じチップを使いながら,大電力を投入して光束を増やせる。このため,一定の光束を得るためのチップ数を減らし,単位光束当たりコストを削減できる。 このドループ現象の抑制は,以前から米Philips LumiledsLighting Co.などが熱心に取り組んでいた。そして現在では,日亜化学工業やドイツOSRAM Opto Semiconductors GmbHなど多くのLEDメーカーが注力するようになった。LED各社は,投入電流で1A,投入電力で3Wといった具合に,ドループ現象が顕著になる電流や電力の領域を,従来に比べて約3倍に引き上げようとしている。 LED各社とも,ドループ現象の発生
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